そのためにまず、栽培技術と栽培管理を一本化しました。全員で共通の栽培技術協定を交わし、情報を共有して作付けを行います。次に、土づくり。有効微生物を増やして地力を上げるために、10aあたり3.5tの堆肥を散布しています。家畜糞尿ではなく、間伐材からつくる堆肥なので、臭いの問題が発生しません。しかも、チッ素成分がないため土壌のC/N比が15~20%と低く、稲の倒伏も避けられます。堆肥散布は私の会社・新潟ゆうきが一手に行っています。
そして、栽培管理にはITを導入しています。土壌の分析や生育調査の結果も含め、栽培に関わる全ての情報をデータ化。その裏付けのもとに作物を栽培し、次年度の作付けや肥料・農薬設計も行います。毎年蓄積していくデータに外部機関の情報も加え、米づくりの精度を毎年向上しています。
2016年に私たちが集荷し、流通させた米は約1万5千俵で、そのうち一等米の比率は90%以上。これは新潟県の平均を大きく上回る実績です。