日本一の米どころ・新潟県に、トマト一筋50年の㈱曽我農園がある。同社のある新潟市北区は、県を代表するトマト産地として注目を集めるエリアで、その知名度を引き上げているブランドトマトの一つに「曽我農園の金筋(きんすじ)トマト」を挙げる人も多い。
金筋トマトは、お尻の部分から放射状にくっきり出るスターマークが金色の筋に見えることから、3代目の曽我新一社長が命名。水耕栽培が主流となる現代でも、先代の技術をしっかり受け継ぎ、土耕で糖酸バランスにこだわって栽培する高糖度トマトだ。
日本野菜ソムリエ協会主催の「野菜ソムリエサミット」において、2012年に「食味評価」「購入評価」の2部門で日本一に輝き、全国にその名を広めている。
トマトの土耕栽培は天候に左右されやすく、なかなか計画通りには行かない。「メディアに取り上げていただく機会が増え、全国から金筋トマトを求めるお客様が新潟に来られるようになりましたが、満足できる味を提供できるのか、毎年不安です」と話す新一社長。その横で、頷きながらクスっと笑う奥様の千秋さんが、今回のアグリガールズの主人公である。