私は30歳で社長になりました。それは、一人前の米農家になるには30年かかると考えたからです。自分が60歳になるまでに社員を育て、米づくりを次世代につないでいく、そんな農業経営をすることが理想です。
幸い、弊社では20代、30代の社員6名が働いてくれています。若い彼らには米だけでなく、野菜もつくってもらっています。社員一人一人に担当の畑を持たせ、さまざまな野菜の成長過程と栽培方法を学んでもらう。これは単なる社員教育ではなく、農業に魅力を感じ続けてもらうためのミッションでもあります。また、弊社では甘酒ドリンク「米みるく」などの加工商品も開発・販売しており、その商品管理、販売促進、受注から発送まで、営業的・事務的な業務も若い社員に任せています。いろいろなことに挑戦して、失敗も経験しながら一人前になってほしいですね。